■今後の競争力に懸念

 業績見通しが予想外にかんばしくなかったことを受け、アップルの株価は時間外取引で7%以上下げ、506.75ドルとなった。

 証券会社RBCキャピタルマーケッツ(RBC Capital Markets)の投資家向け解説によると、純利益は米金融業界の予想よりも高かったが、中国の携帯電話最大手「中国移動(チャイナモバイル、China Mobile)」が先週iPhone販売を開始したことを加味しても今四半期の売上高が減少するとの見通しが示されたため、アップル株を売って割安感のある他の銘柄の株を買う動きがみられたという。

 アップルは現在も時価総額が世界1位で、最も高い利益を上げている企業の1つではあるものの、アナリストの中には、同社がかつての勢いを失い、スマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット端末の市場で競争について行けなくなりつつあるのではないかとの見方も出ている。(c)AFP/Glenn CHAPMAN