【1月27日 AFP】米国の空港の手荷物検査場205か所で、昨年1年の間に機内に持ち込まれようとして押収された銃は前年比16.5%増の1813丁に上ることが、米運輸保安局(Transportation Security AdministrationTSA)の報告で明らかになった。

 1813丁のうち1477丁は弾丸が装填(そうてん)されていたという。また押収されたものの中には、手りゅう弾や地雷の不発弾、催涙ガス、つえに仕込んだ剣、中世の槌矛(つちほこ)、爆発物の専門家が訓練用に使っていた自爆用ベストの偽物、弾薬の信管、ゴルフバッグに入ったショットガン、バズーカ砲の不発弾、口紅に似せたスタンガンなどもあった。

 押収された武器が最も多かったのはアトランタ(Atlanta)の空港で、111個の武器が押収された。ピッツバーグ(Pittsburgh)の空港では、通常の検査をパスした乗客に衣服の上からボディーチェックを行ったところ、足首に縛り付けた45口径ピストルが見つかった。またフロリダ(Florida)州フォートローダーデール(Fort Lauderdale)の空港では危険物ではないが、バッグの中から人の頭蓋骨の大きな断片が見つかった。

 米国の空港では金属探知機と最先端の画像技術を用いて検査を行っている。2013年に検査された搭乗客は6億3900万人で、前年よりも約110万人多かった。(c)AFP