■ジョコビッチ撃破で勢いに乗ったワウリンカ

 ワウリンカは今大会の準々決勝でジョコビッチを破り、昨年の全米オープン(The US Open Tennis Championships 2013)準決勝の雪辱を晴らすと、その破竹の勢いで優勝を飾った。

 ワウリンカの左腕には、アイルランドの詩人サミュエル・ベケット(Samuel Beckett)の一節で、「挑戦して失敗しても気にするな。もう一度、挑戦してダメでも、前より上手に失敗すればいい」という内容の言葉がタトゥーで刻まれている。

 これまでジョコビッチに14連敗、ナダルには1セットも奪えずに12連敗を喫していたワウリンカだったが、今回はそれを見事にはね返した。

「ノバクとの試合が大きな自信つながったんだ。強敵と重要な試合を戦う時に、自分はより高いレベルでプレーできるとね」

「昨年の全米オープンでは決勝まであと一歩まで迫った。だけどその時はグランドスラムの決勝に到達するために、まだ通るべき道があったんだ」

「ノバクやラファエル、ロジャーやアンディ・マレー(Andy Murray、英国)という強敵がいるなか、自分がグランドスラムの決勝を目指すことは並大抵のことではなかった。トッププレーヤーの彼らに勝つ力があることは分かっていたけれど、決勝までたどり着くにはその壁を何度も越える必要があった」