【1月27日 AFP】インドのアンダマン・ニコバル諸島(Andaman and Nicobar Islands)沖合で26日午後、観光船が転覆し、21人の死亡が確認された。数人が行方不明の恐れがあり、暗闇の中で捜索が続けられている。当局が発表した。

 AFPの取材に応じた地元当局高官によると、転覆した観光船「アクアマリーン(Aqua Marine)」には乗組員の他、観光客43人前後が乗船し、その大半はインド人とみられている。同諸島の中心都市ポートブレア(Port Blair)近くのロス島(Ross Island)とノースベイ(North Bay)の間で浸水し、瞬く間に沈没した。事故当時の海は穏やかで、転覆の原因は不明という。

 同高官によると、これまでに20人が救出されたが、「2、3人」が行方不明とみられ、沿岸警備隊、海軍、警察に、スポットライトで現場を照らすヘリコプター1機が加わり、捜索に当たっている。

 アンダマン・ニコバル諸島は572の島からなり、アンダマン海(Andaman Sea)とベンガル湾(Bay of Bengal)の間に位置している。2004年のスマトラ島沖地震の大津波で大きな被害を受けたが、観光客は手つかずの自然美に引き寄せられている。(c)AFP