【1月22日 AFP】ダイヤ採掘会社ペトラ・ダイヤモンズ(Petra Diamonds)は21日、南アフリカの鉱山で先週発見された希少な29.6カラットのブルーダイヤモンドの原石は、まさに「比類なきブルーダイヤモンド」になる可能性があると発表した。

 ペトラは声明の中で、「並外れた」ビビッドブルーのダイヤモンドは、首都プレトリア(Pretoria)に近いカリナン(Cullinan)鉱山で見つかったと説明。「研磨後には、非常に高い価値のある、重要な」ダイヤモンドになるとの見方を示した。

 同社の広報担当者はAFPに対し、「このダイヤモンドのように美しく希少で、収集価値のある品にどれ程の値が付くのか、予想するのは難しい」と述べ、「このダイヤが秘めている可能性に胸を高鳴らせている」と語った。

 同社が昨年4月に販売した25.5カラットのブルーダイヤには1690万ドル(約17億5800万円)の値が付いた。1カラット当たりの価格は66万3000ドル(約6900万円)で、 同社が過去に販売したダイヤモンドの中で最高額となった。

 ブルーダイヤは市場に出ることが少なく、昔から各国の王族や著名人たちがその入手を切望してきた。英競売大手のボナムズ(Bonhams)が昨年、ロンドン(London)で開催したオークションにかけられた5.30カラットのブルーダイヤモンドは620万ポンドで(約10億6000万円)で落札された。1カラット当たりの価格は180万ドル(1億8700万円)で、それまでの最高額である同168万ドル(1億7500万円)を大きく上回った。

 なお、カリナン鉱山では1905年に世界最大の3106カラットのダイヤモンド原石、「カリナン」が採掘されている。この原石は分割され、うち大きなもの2つはイギリスの王冠に使用されている。(c)AFP