【1月22日 AFP】シリア内戦の終結に向けた国際和平会議「ジュネーブ2(Geneva 2)」が22日、スイスのモントルー(Montreux)で始まる。

 21日には、ジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官やセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)露外相といった各国の代表や、シリアの政権と反体制派の代表らがスイス入りした。

 同会議をめぐっては、国連(UN)の潘基文(バン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長が19日にイランの招待を発表したものの、24時間もたたずに撤回。シリア反体制派の統一組織「シリア国民連合(Syrian National CoalitionSNC)」はバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権の主要支援国であるイランの会議参加に猛反発し、会議参加の取りやめも示唆していた。

 また20日には、シリア国民連合を構成する最大組織「シリア国民評議会(Syrian National Council)」が、会議参加はアサド大統領の退陣まで和平交渉に応じないという国民連合の誓約に反するとして、連合からの脱退を表明している。

 こうした中、関係当局者らからは、和平会議での大幅な進展は期待できないものの、アサド政権と反体制派が同じ交渉のテーブルにつくこと自体が、内戦終結に向けた進展の兆候になるとの声が上がっている。

 ジュネーブ2は、3年近くにわたり続き、約13万人が死亡、数百万人が国内避難民や難民となっているシリア内戦の終結に向けた、これまでで最大の外交的努力となる。(c)AFP/Michael MAINVILLE