【1月21日 AFP】ジャマイカの五輪委員会は20日、来月ロシアで開幕するソチ冬季五輪に同国の男子ボブスレー代表チームが出場できることになったと発表した。

 ジャマイカは年中、太陽が降り注ぐカリブ海の島国。ボブスレーチームの前回の冬季五輪参加は2002年の米ソルトレークシティー(Salt Lake City)での大会だ。

 チームが1988年のカナダ・カルガリー(Calgary)での冬季五輪に初出場するまでの経緯は、後に米映画『クール・ランニング(Cool Runnings)』の題材となった。

 ジャマイカ五輪委員会(JOA)は、同国代表チームが、国際ボブスレー・トボガニング連盟(FIBT)からソチ冬季五輪への出場を認められたと発表。来月の19、20日に32チームが出場して行われる男子2人乗りに、パイロットのウィンストン・ワッツ(Winston Watts)選手(46)とブレーカーのマービン・ディクソン(Marvin Dixon)選手が出場する。

 ワッツ選手は「出場の報が待ち遠しくて昨夜は眠れなかった。出られると確信はしていたけど、最後まで分からないからね」と語った。

 ワッツ選手は、ソチ冬季五輪出場に必要な資金を捻出するために自費で10万ポンド(約1700万円)をつぎ込んだという。「ジャマイカにとって五輪はかけがえのないものだ。夏のスポーツ国際大会ではジャマイカの選手が大活躍している。今度は冬季五輪の番だ」

 資金面での問題についてジャマイカ選手団のネルソン・クリスチャン・ストークス(Nelson Christian Stokes)代表は20日、ジャマイカ五輪委やソチ五輪組織委など複数団体からの資金援助のめどがたったため、ソチ冬季五輪への出場がかなったと語った。

 ストークス代表によると、ソチまでの旅費はジャマイカ五輪委が負担するが、現地での滞在費や交通費などは「慣習として」ソチの五輪組織委が援助するという。(c)AFP