【1月19日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は15日、スピッツァー宇宙望遠鏡(Spitzer Space Telescope)が撮影したオリオン大星雲(Orion Nebula)の着色合成画像を公開した。

 地球から1500光年離れたオリオン大星雲には、幅およそ40光年に及ぶ育星場(星の形成領域)がある。画像の中央に最も明るく輝いて見えるのは、この育星場で生まれた数多くの若く高温の星から成る散開星団「トラペジウム星団(Trapezium Cluster)」だ。

 画像ではこのほか、形成の過程にある多くの原始星が赤く描き出されている。このうち、画像の最も明るい部分から左側に延びるちりに囲まれた暗色のフィラメントに沿って点在する赤い部分に、「HOPS 68」と名付けられた幼い星が捉えられている。HOPS 68を覆う雲(エンベロープ)の中には、ケイ酸塩鉱物であるかんらん石の結晶があることが確認されている。(c)AFP