【1月17日 AFP】アフリカ・ウガンダのヨウェリ・カグタ・ムセベニ(Yoweri Kaguta Museveni)大統領は、同国議会が12月に圧倒的多数で可決した同性愛者に終身刑を科すことを定めた法案の承認を拒否した。地元日刊紙モニター(Daily Monitor)が17日、報じた。大統領は同法案を拒否する理由について、「異常者」を治療するにはもっと良い方法があると主張しているという。

 議会に宛てた書簡でムセベニ大統領は、同性愛は「無作為の交配」か金銭目的が原因であり、レズビアンの場合は「セックスへの飢え」や男性と結婚できなかったことが女性パートナーを選ぶ理由になっているとの持論を展開。こうした状況に対する最善の解決策は、ウガンダ経済を発展させることだと述べた。

 モニター紙によるとムセベニ大統領は「同性愛をめぐる議論の核心にある問題は、異常者にどう対応するべきかということだ。われわれは彼らを殺すべきだろうか。投獄すべきだろうか。あるいは、隔離するべきだろうか」と問い掛けている。さらに「法律を定めたとしても、彼らは地下に潜伏し、金銭目当ての同性愛行為を続けるだけだ」と論じ、工業化や農業の近代化を急ぐなどしてウガンダ経済を発展させることこそ、同性愛に陥る危険から若者を「救う」最良の方策だと述べている。(c)AFP