【1月16日 AFP】世界中の登山家を魅了するニュージーランド最高峰マウントクック(Mount Cook)の標高が、30メートルほど低くなっていることが、16日に発表された新たな調査で分かった。

 これまでに200人以上の登山家らが命を落としているマウントクックだが、標高は現在のところ3754メートルと登録されている。しかし、新たな調査で標高が3724メートルになっていることが判明した。

 オタゴ大学(University of Otago)測量学部の研究者、パスカル・セルゲイ(Pascal Sirguey)氏によると、標高が低下した原因は1991年に起きた氷と岩の崩落による氷帽の変形だ。「結果として氷帽はこの20年間、浸食にさらされることとなった」とセルゲイ氏は述べた。

「原因としては気候変動の影響がまず頭に浮かぶだろうが、おそらく(マウントクックの標高低下は)山の地形学的な単純な変化によるものだろう」

 マウントクックの登頂は技術的難易度が高く、そのため、世界中の登山家が好んで挑む山となっている。(c)AFP