【1月14日 AFP】米オートバイメーカー「ハーレーダビッドソン(Harley-Davidson)」がローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王(77)に進呈したハーレーが、パリ(Paris)で来月オークションに出品される。英競売大手ボナムズ(Bonhams)が13日発表した。

 ボナムズによると、2月6日にパリのグラン・パレ(Grand Palais)で競売に掛けられるのは、ハーレーダビッドソンが創業110周年を記念して昨年6月法王に贈った1585ccのダイナスーパーグライド(Dyna Super Glide)。ガソリンタンクに法王のサインがあり、予想落札価格は1万2000~1万5000ユーロ(約170万~210万円)だという。

 このハーレーは昨年11月法王が、カトリック系慈善団体「カリタス・ローマ(Caritas Roma)」に寄付していた。オークションの売り上げは、同団体がイタリア・ローマ(Rome)のテルミニ(Termini)駅に設けている無料の簡易宿泊所と食堂の改修費用に当てられることになっている。

「ヘルズ・エンジェルズ(Hells Angels、「地獄の天使」の意)」といったオートバイギャングにも愛好されていることで知られるハーレーだが、法王自身は乗ったことがないとされる。質素さで有名な法王はバスを好んで利用することで知られ、法王に選出された翌日にもリムジンではなくバスに乗り、また出身地のアルゼンチンでも、普段はタクシーの代わりにバスを利用していたという。(c)AFP