【1月10日 AFP】世界一若い国家が「崩壊の危機」にあると米国が警鐘を鳴らす南スーダンでは、反乱軍が掌握している油田地帯の主要都市、ユニティ(Unity)州の州都ベンティウ(Bentiu)奪還に向け、政府軍が戦闘を続けている。

 隣国エチオピアでの停戦交渉が暗礁に乗り上げる中、反乱軍の主要拠点となっている南スーダン北部のユニティ州と東部ジョングレイ(Jonglei)州の州都ボル(Bor)付近での戦闘は激化している。

 リンダ・トマスグリーンフィールド(Linda Thomas-Greenfield)米国務次官補(アフリカ担当)は米議会で「悲しいことに今日、世界一若く、また明らかに最も脆弱な民主主義国の一つである国が、崩壊の危機に直面している」と述べ、「戦闘が日一日と長引くにつれ、民族間の緊張が高まり、全面的な内戦に突入する危険がある」と指摘した。

 南スーダン軍のフィリップ・オージェ(Philip Aguer)報道官がAFPに語ったところによると、サルバ・キール(Salva Kiir)大統領派の部隊は現在ベンティウの近くにおり、9日も衝突が続いている。

 国連南スーダン派遣団(UNMISS)事務総長特別副代表のトビー・ランザー(Toby Lanzer)氏によれば、ベンティウ市内外は無法地帯となっており、援助機関の車両を武装集団が乗り回している状態で、市民は逃げ出している。

 南スーダンの原油の多くはユニティ州で汲み上げられているが、戦闘が始まって以降、石油生産は約5分の1に落ち込んでおり、貧困にあえぐ同国から主要な外貨獲得源を奪っている。

 軍報道官によると、政府軍の部隊は首都ジュバ(Juba)の北約200キロに位置するボルから約15キロの地点でも、戦闘にとらわれている。ボルは、反乱軍が掌握するもう一つの主要都市。

 ワニが群がる白ナイル川(White Nile)を挟んでボルの対岸にある湿地ミンカーメン(Minkammen)で取材をしているAFP特派員によると、戦闘から逃れようと数百人が、危険を冒しながら船や徒歩で川を渡っている。ミンカーメンにはすでに8万人近い避難民がおり、戦闘で家を追われた人々が集まる単独では最大の避難場所になっている。(c)AFP/Waakhe Simon Wudu