【1月9日 AFP】冬季五輪の開幕が間近に迫るなか、開催都市ソチ(Sochi)に隣接する南部スタブロポリ(Stavropol)地方で8日、銃痕のある5人の遺体と爆発物が見つかり、治安当局はテロへの警戒態勢を強化した。

 露インタファクス(Interfax)通信がロシア連邦保安局(Federal Security ServiceFSB)当局者の話として伝えたところによると、遺体は、スタブロポリの2地区で計4台の車両から発見された。車両1台には爆弾が仕掛けられていたという。


 爆弾が仕掛けられていた車両からは、銃で頭を撃たれ死亡したとみられる地元住民1人の遺体が見つかった。警察が車両を調べた際、簡易爆発物(IED)が爆発したが負傷者はでなかった。付近には別の爆発物も仕掛けられていたが、警察により無事処理されている。

 別の車両からは後部座席とトランクから2人の遺体が見つかり、地元のタクシー運転手のものであることが確認された。周辺からは、さらに2遺体が発見されている。

 8日の事件では、殺人、武器密売および警察官を狙った殺人未遂の疑いがあるとして、重要犯罪を担当するロシア連邦調査委員会(Investigative Committee of Russian Federation)が捜査を開始した。

 ロシアでは、ソチ冬季五輪の開幕まで1か月と迫った7日から、五輪史上最大規模となる警備態勢が取られている。(c)AFP