■写真撮影や災害救助に活用、本格無人機

 その一方で、より本格的な無人機のラインアップを提供しているのは中国のDJIだ。

「われわれは航空システムと呼ばれる方を好む」とDJIのガブリエル・チャン(Gabriel Chan)氏はAFPの取材に語った。

 同社の無人機は、航空撮影用に設計されており、自動バランス機能を備え、通常は到達が困難な場所を撮影することも可能だという。

 DJIは、高機能カメラを内蔵した回転翼4枚の「ファントム2ビジョン(Phantom 2 Vision)」の試験飛行を披露した。同機種は25分の継続飛行が可能で、画像と位置情報を操作端末でもあるスマートフォン(多機能携帯電話)に送ることができる。また、機体の位置を把握できなくなっても自動帰還能力があるので安心だ。

 DJIのマイケル・ペリー(Michael Perry)氏によれば、これまでの用途の大半は個人用の写真撮影だが、超大型の台風30号(アジア名:ハイエン、Haiyan)がフィリピンを直撃した際には、捜索救助活動にも活用されたという。(c)AFP/Rob Lever