【1月7日 AFP】イスラム教の預言者ムハンマド(Mohammed)の風刺画を描いたスウェーデン人漫画家の暗殺計画など、欧州と南アジアで複数の攻撃を計画していたとされる「ジハード・ジェーン(Jihad Jane)」ことコリーン・ラローズ(Colleen LaRose)被告(50)に対し、米裁判所は6日、禁錮10年の判決を言い渡した。

 イスラム教への改宗者である米ペンシルベニア(Pennsylvania)州出身のラローズ被告はすでに、テロリストへの物質的支援の共謀、外国での殺人の共謀、偽証、身元詐称などの罪を認めていた。

 裁判所文書によれば、ラローズ被告は複数の共犯者とともに、南アジアや欧州で「ジハード(聖戦)攻撃」を実行する男性や、欧州中を自由に旅行できるパスポートを持つ女性をインターネット上で勧誘していた。

 さらにラローズ被告は、イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を描いたスウェーデンの漫画家ラーシュ・ビルクス(Lars Vilks)氏の殺害を依頼者から直接請け負った。ラローズ被告は自分の米国籍や外見が、ヴィルクス氏を狙う際に紛れやすいと考えて依頼を引き受け渡欧し、オンライン上でビルクス氏を追跡したが、計画は成功しなかった。(c)AFP