【1月6日 AFP】反捕鯨団体シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation SocietySS)は6日、南極海(Southern Ocean)の海洋保護区内で日本の調査捕鯨船5隻を発見し、4頭のクジラが殺された証拠を得たと発表した。5隻はSSが追跡を開始したため、作業を中止して退避を始めたという。

 SSは死んだミンククジラ3頭が調査船「日新丸(Nisshin Maru)」のデッキに横たわっている映像と写真を公開するとともに、やはりミンククジラとみられる4頭目のクジラが船上で解体されているところを上空からヘリコプターで確認したと主張している。

 SSのボブ・ブラウン(Bob Brown)代表によると、日新丸を発見したのはニュージーランドが領有権を主張しているロス海属領(Ross Dependency)にある海洋保護区「南極海鯨サンクチュアリ(Southern Ocean Whale Sanctuary)」内で、同代表は「国際法違反」だと批判している。

 ただ、国際捕鯨委員会(International Whaling CommissionIWC)が1994年に設定した南極海鯨サンクチュアリ内では、商業捕鯨は禁止されているが、調査捕鯨は禁止されていない。(c)AFP