【1月6日 AFP】米ニューヨーク(New York)州のケネディ国際空港(John F. Kennedy International Airport)で5日、カナダ・トロント(Toronto)発デルタ航空(Delta Air Lines)機が、凍った滑走路で横滑りして雪だまりに突っ込む事故があった。

 米ABCニュース(ABC News)によると、同機に搭乗していた35人にけがはなかったが、事故により同空港は2時間以上にわたり業務を停止した。

 過去20年で最大級の寒波に見舞われている米国では、これまでに少なくとも12人が死亡、数千もの航空便が欠航または遅延となるなど、交通網は大きく混乱。米国北東部とカナダの一部を襲った大雪と厳しい寒波は、現在米国の中西部を通過して南へ進み、普段は穏やかな気候の地域を脅威にさらしている。

 気象当局は、珍しい「極渦」による寒波の到来で、体感温度が氷点下51度まで下がる地域もあると予報しており、地方自治体に対し、食糧を確保し屋内にとどまるよう住民に呼び掛けることを勧告した。米国立観測所(National Weather ServiceNWS)は、この極寒温度を、「命に関わる」ものと形容している。(c)AFP