【1月6日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長が5日、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)を開催する2014年を迎えた現在も大会運営の整備が遅れている問題について、準備を始めるのが遅すぎたことが原因だと見解を示した。

 ブラッター会長はスイス紙「24時間新聞(24 Hours)」に対し、「取りかかるのが遅すぎたことをブラジルも理解している。私がFIFAに入って以降、(W杯の準備は)今回が一番遅れている」と語った。

「しかも、7年間という長い準備期間が与えられたのは、今回のブラジルだけだ」

 6月12日から7月13日まで開催されるブラジル大会は、会場建設の遅れや費用の増大、W杯とリオデジャネイロ五輪への巨額投資に対する国民の不満など、準備段階で問題が噴出している。

 W杯のプレ大会として開催された去年のコンフェデレーションズカップ(Confederations Cup 2013)では、怒りのデモが問題になったが、ブラッター会長は、本大会では穏便に進行されるはずだと信じている。

 ブラッター会長は、「私は楽天的で、悲観主義者ではない。サッカーは守られるだろう。ブラジル国民がサッカーを直接攻撃することはないと信じている。サッカーはブラジル人の心の拠り所であり、信仰でもある」と述べている。

「しかし、デモや抗議がまた発生することは分かっている。昨年はソーシャルネットワークが問題の発端となった。目的がはっきりしなかったが、W杯ではより方向性の定まった、組織的な形で実施されるだろう」

(c)AFP