【1月3日 AFP】中国・江西(Jiangxi)省で、長江(揚子江、Yangtze River)南岸にある中国最大の淡水湖・ハ陽湖(Poyang Lake)が干上がり、湖底から明王朝時代の石橋が姿を現した。中国紙・新京報(Beijing News)が3日、報じた。

 御影石で造られた約400年前の石橋は長さ2930メートル。ハ陽湖はかつて4500平方キロの面積を誇ったが、近年は水量が減る一方で、昨年11月には中国中央テレビ(China Central TelevisionCCTV)で、面積が1500平方キロを下回り、湖に生息する生物が減少し、漁業で生計を立てている近隣住民の70%が生活の危機に瀕していると報じられていた。

 専門家の指摘によるとハ陽湖の渇水は、降雨量の減少と長江上流に造られた三峡ダムの影響によるものだという。

 新京報では、三峡ダムによって長江の流量が減った結果、ハ陽湖や同様に長江沿いにある湖南(Hunan)省の洞庭湖(Dongting Lake)で流出水が増え、2つの湖の水位低下につながっているとの専門家の見解を昨年に伝えている。(c)AFP