■レバノン、シリア内戦の影響で危険な状態に

 また昨年12月27日にもベイルート中心部で自動車爆弾攻撃があり、強い影響力を持っていたスンニ派のモハメド・シャタハ(Mohammad Chatah)元財務相を含む8人が死亡している。

 レバノンのミシェル・スレイマン(Michel Sleiman)大統領は、今回の自動車爆弾を仕掛けたのは「レバノン各地でテロリズムと殺人・破壊行為を仕掛けているのと同一人物らの手によるもの」と断言、同国内で対立し合う各宗派の指導者に対話を呼び掛けると同時に、犯人を法の下で処罰するよう治安当局に命じた。

 国連(UN)の潘基文(バン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長も、今回の攻撃で「ここ数か月間にレバノンで目撃され、強く懸念されている暴力の激化が改めて鮮明になった」と憂慮を表明した。

 カーネギー中東センター(Carnegie Middle East Centre)のアナリスト、リナ・ハティーブ(Lina Khatib)氏は、今回の攻撃はシリア内戦がレバノンに大きな影響を与えていることを示していると指摘し、「レバノンは攻撃と報復が頻発する危険な状態に入りつつある」と述べた。(c)AFP/Rita DAOU