【1月2日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王は1日、バチカン(Vatican)のサンピエトロ広場(St Peter's Square)で、法王就任後初の新年のお告げの祈りを行い、集まった巡礼者らを前に世界の連帯をいっそう大きく強くするよう呼びかけた。

 法王は「私たちは皆、この世界が互いに尊重し合い、多様性を受け入れ、お互いを思いやる兄弟たちのコミュニティーになるよう行動する責任がある」 と述べた。

 初の南米出身の法王は、暴力と不正に対し、「無関心であったり何もしないでいたりする」ことはできないとし、2014年は「より正義と連帯にあふれた社会を築くための真剣な取り組みがもたらされること」を求めた。

 さらに法王は、世界の「平和を求める叫び」が対話を促し、「敵同士がお互いを兄弟と見なすのを妨げている壁を取り壊す」ことを望んだ。

 また、法王は同日、イタリア・ローマ(Rome)のサンタマリア・マッジョーレ(Santa Maria Maggiore)にある教会を予定外に訪問し、有名な聖母マリア(Virgin Mary)像の前で祈りを捧げた。昨年3月13日の法王選出後の最初の朝、フランシスコ法王が訪れたのがこの教会だった。(c)AFP