【12月31日 AFP】英国で31日、新年の授爵者リストが発表され、ウィリアム王子(Prince William)とキャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)の第1子出産を担当した婦人科医マーカス・セッチェル(Marcus Setchell)氏(70)がナイトの爵位を、ベテラン女優のアンジェラ・ランズベリー(Angela Lansbury)さん(88)がデイムの爵位を与えられた。

 今回の授爵者1195人のうち女性の割合は51%で、1917年の創設以降初めて女性が男性を上回った。

 ただ、授爵が有望視されていたスポーツ界のスター選手2人、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)の男子シングルスで英国人として77年ぶりの優勝を飾ったアンディ・マレー(Andy Murray)さんと、元サッカー選手で世界的な著名人のデビッド・ベッカム(David Beckham)さんは、予想外の選考漏れとなった。

 今年7月にジョージ王子(Prince George)を出産したキャサリン妃を担当するため退職時期を遅らせたセッチェル医師は、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)個人が授与するロイヤル・ビクトリア勲章の「ナイト・コマンダー」の爵位を与えられ、「サー(sir)」の敬称で呼ばれることになる。

 米テレビドラマ「ジェシカおばさんの事件簿(Murder, She Wrote)」の素人探偵ジェシカ・フレッチャー(Jessica Fletcher)役で最も良く知られる英国生まれのランズベリーさんは、大英帝国勲章の「デイム・コマンダー」が与えられた。

 新年とエリザベス女王の誕生月である6月の年2回公表される授爵者のリストは、各分野で成功を収めた人物や、コミュニティーに貢献した人物を評価するもの。(c)AFP/Guy JACKSON