【12月30日 AFP】(一部更新、写真追加)ロシア南部ボルゴグラード(Volgograd)で30日、トロリーバスの車内で爆発物が爆発し、10人が死亡、10人が負傷した。インタファクス(Interfax)通信が、非常事態省の地元支局報道官の話として伝えた。

 同市では前日の29日、主要鉄道駅での自爆攻撃により多数の死傷者が出たばかり。

 国営テレビによると、早朝の通勤者で混み合っていたトロリーバスは、爆発によりほぼ跡形もなく大破し、近くの家々の窓も吹き飛ばされた。

 捜査当局はロシアの通信各社に対し、バスでの爆発を「テロ行為」とみて捜査を開始したことを明らかにした。

 2日連続で起きた爆破事件により、来年2月7日に開幕が迫ったソチ冬季五輪での安全確保に関する懸念がさらに高まるものとみられる。ソチ(Sochi)は、ボルゴグラードの南西690キロに位置している。

 保健省によると、29日に同市の駅舎で発生した自爆攻撃による死者は、被害者の1人が病院で死亡したため、16人から17人に増えた。(c)AFP