印女性集団暴行死事件から1年、各地で追悼
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【12月30日 AFP】昨年12月、首都ニューデリー(New Delhi)のバスの車内で6人の男に性的暴行を受け女子学生(当時23歳)が死亡してから29日でちょうど1年が経過し、インド各地ではこの女子学生のための追悼行事が行われた。
事件当日、大学で理学療法を学んでいた被害者の女子学生は、交際していた男性と映画を観た後に一緒にバスで帰宅していたところ、鉄の棒などを持った男6人の集団に激しい性的暴行を受けた。女性は事件から約2週間後に死亡した。
この襲撃事件と女子学生の死はインド全土を震撼させたとともに、インドにおける女性の処遇に世界の目が注がれ、女性への性的暴力やいやがらせに対する大きな怒りと非難の声が沸き上がった。女子学生は亡くなる前に警察に被害を届けており、その勇気は称賛された。
遺族は29日、祖先の地である北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州の村でヒンズー教の伝統にのっとった儀式を家族だけで静かに行う予定だという。
女性を襲撃したグループ6人のうち、4人に対して9月に死刑判決が下された他、少年1人が矯正施設に収容、また別の1人が勾留中に死亡している。(c)AFP/Abhaya SRIVASTAVA