【12月29日 AFP】フィリピン政府は28日、新年を祝う花火でこれまでに160人以上が負傷したと発表した。

 保健省のエリック・タヤグ(Eric Tayag)次官補によると、大みそかが近づくにつれ政府管轄の病院にはこれまでに164人が花火で負傷して搬送された。それ以外に、爆竹をのみ込んだ例も1件あったという。

 負傷者の中には、花火で右手の人さし指を失った5歳の子供や、右手を失った14歳の少年、片目の眼球が破裂した高齢の男性など重傷者もいるという。

 フィリピンでは花火の音は悪い霊を追い払うと信じられており、伝統的に花火で新年を祝う。花火の他にも、クリスマスと新年を祝うため空に向けて銃を撃つ人もおり、危険だ。

 警察と保健当局の集計によると、 2012年の年末から2013年の正月にかけて、新年を祝う発砲で4歳の男の子が死亡したほか、400人以上が花火で負傷している。(c)AFP