【12月27日 AFP】インターネット小売大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)は26日、米運輸大手のUPSとフェデックス(FedEx)が取り扱うクリスマス・ギフトの配送の一部に遅れが出た問題で、影響を受けた利用者に配送料を払い戻すとともにギフトカード20ドル(約2100円)分を進呈すると発表した。

 この問題では、小売店側が12月25日のクリスマスに間に合うよう届けると約束したにもかかわらず配送の遅延が発生したUPSに、特に厳しい批判が殺到している。

 アマゾンは、遅延の責任はUPSとフェデックスにあるとの見解を明確に示している。影響を受けた利用者の数は明かしていない。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)によると、やはり配送に影響が出た米小売大手ウォルマート(Walmart)も、期日までに商品が配送されなかった買い物客へのギフトカード進呈を決めたという。

 UPS広報のナタリー・ブラック(Natalie Black)氏は、遅延の原因として、今年は感謝祭の日程が例年より遅かったため年末商戦が2週間と短く、予想を上回る配送量が短期に集中したことや、悪天候で配送が一部中断されたことなどを挙げている。

 一方のフェデックスの広報担当も、宅配量の「急増」を指摘しているが、規模は例年通りだったと述べている。

 調査会社IHSグローバルインサイト(IHS Global Insight)によると、今年の年末商戦では全体の小売売上高が前年比3.2%だったのに対し、オンラインショッピングの売上高は13.5%増だった。また、同コムスコア(comScore)によれば、デスクトップパソコンからのオンラインショッピング売上高は前年比で10%伸びたという。(c)AFP/John BIERS