【12月27日 AFP】メキシコや中南米の人々に2型糖尿病(Type 2 diabetes)発症のリスクが高い理由を説明する遺伝子変異を発見したとの研究論文が25日、英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された。 このDNAについてはネアンデルタール(Neanderthal)人由来である可能性が指摘されている。

 論文によると、この変異は「SLC16A11」と呼ばれる遺伝子に存在するとされ、脂質と呼ばれる脂肪分子の分解に関与しているという。

 国際研究チーム「SIGMASlim Initiative in Genomic Medicine for the Americans)」は、メキシコ人と他の中南米地域の人の2型糖尿病の発症率が米国の非ヒスパニック系の白人に比べて約2倍高い理由の解明を目指していた。

 研究チームは、メキシコと他の中南米地域の8214人を糖尿病患者と非糖尿病患者に分けてDNAの比較を行った。

 その結果、SLC16A11変異を持つグループは、変異を持たないグループに比べて糖尿病の発症率が約20%高いことが分かった。

 SLC16A11変異を持つ割合は純粋なアメリカ先住民系の人々で特に高く、約半数がこの変異を持っている。中南米地域全体では、変異を持つ割合は30%から40%となっている。

 SLC16A11変異を持つ割合については、その他の人種との比較により、東アジアの人は約11%だが、欧州人は2%と非常に低く、アフリカの人ではゼロであることが分かった。