【12月26日 AFP】エジプト暫定政権は25日、軍が7月に解任したムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)前大統領の出身母体であるイスラム組織「ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)」をテロ組織に指定した。同時に、別のイスラム過激派が犯行声明を出した24日の警察本部爆破事件は同胞団による犯行だったと発表した。

 85年前に結成されたムスリム同胞団はエジプトで最も古い同国最大のイスラム団体。テロ組織指定は前代未聞の措置だが、同胞団の幹部の一人は「同胞団をおとしめる策略だ」として、エジプト各地で抗議運動を継続すると宣言している。

 モルシ氏の解任以来行われてきた同胞団に対する弾圧では、これまでにデモ隊の衝突で主にイスラム主義者の約1000人以上が死亡し、数千人が投獄されているが、テロ組織指定によってこの弾圧がさらに強まるとみられる。