【12月26日 AFP】米カリフォルニア(California)州のサンディエゴ動物園(San Diego Zoo)で21日、雄のマレートラが、交配目的で引き合わされた4歳の雌のトラを会って数分で殺してしまうという出来事が起きた。現在飼育員たちが原因を調査しているという。

 事件は、2011年に同動物園で生まれたコナー(Connor)という名前の雄のトラを、今年初めにニューヨーク(New York)のブロンクス動物園(Bronx Zoo)から繁殖のために移ってきた雌のティガ・タフン(Tiga Tahun)と対面させた際に発生した。最初は全て予定通りに進んでいるかに見えたという。

 動物園の広報スタッフは、コナーが突然取った攻撃的な行動の様子を説明するとともに、「不幸なことに、状況が急転し、飼育員は2頭を引き離すことができなかった」と述べた。

 ティガ・タフンの死因はのどに負った傷と、窒息だった。開園前だったため、来園客が事件を目撃することはなかったという。

 大型肉食動物は交尾の際、けがをさせてしまうほどの攻撃的な行動を取ることがしばしばあるものの、死に至るほどの攻撃を加えてしまう事態は同動物園では初めてのことだと広報スタッフは話している。

 ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)紙によれば、コナーは現在、同動物園で飼育されている唯一のマレートラになってしまったという。(c)AFP