【12月24日 AFP】米国家安全保障局(National Security AgencyNSA)による監視活動を暴露し、米当局に訴追されたエドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者は、初めての暴露から6か月が経過する中、「任務はすでに達成された」と宣言した。NSAに勤務していたスノーデン容疑者による暴露は、米政府による監視活動方針の再検討のきっかけとなった。

 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は24日、スノーデン容疑者が現在一時亡命中のロシアに6月に到着して以来初めてとなる直接インタビューを掲載した。その中でスノーデン容疑者は、米政府がインターネットと電話の通話記録を大規模に収集していることを世論が知ったことで、自分は満足していると語った。

 さらにスノーデン容疑者は「私にとって、個人的な満足という意味では、任務はすでに達成された」、「私はすでに勝利したのだ」と語っている。

「ジャーナリストたちが活動できるようになるやいなや、私が行おうとしていたことはすべて正当であったと確認された」「なぜならば、思い返してほしいが、私は社会を変革したかったのではない。私は社会自身に、自らを変革するべきかどうかを決められる機会を提供したかったのだ」

 NSAによる通信データの収集は2001年9月11日の米同時多発テロ以降、劇的に増加した。

 プライバシーの権利をめぐって世論の批判を浴びているNSAにいかなる改革を実施すべきか検討しているバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は20日、NSAの役割についての議論を歓迎していると述べ、NSA改革について来年1月に「相当明確な声明」を出すと約束した。(c)AFP