【12月24日 AFP】中国北京(Beijing)西郊の門頭溝(Mentougou)区当局が、モスクワ(Moscow)のクレムリン(Kremlin)に似た金色のドームと白い外壁の庁舎を建造し、市民からは浪費だと怒りの声が上がっている。

 国営紙・北京青年報(Beijing Youth Daily)に掲載された写真には、工場がはき出す煙を背景に、アーチ状の窓や輝くとがった屋根などがクレムリンの生神女福音大聖堂(Cathedral of the Annunciation)を思わせる複合建築が写っていた。総工費は推定930万~2100万元(約1億6000万~3億6000万円)で、地元の気象当局や地震当局、水道局や景観当局などが入る予定だという。

 中国のインターネットユーザーは、同区当局が財政赤字であり、北京当局が新庁舎建設を禁止していることなどを挙げ、同建物を非難している。また、富豪が建てた建物ではなく、新庁舎であることに驚いている人も多い。(c)AFP