【12月19日 AFP】クーデター未遂とされる衝突を機に軍部隊同士の戦闘が続く南スーダンで18日夜、同国の要衝ボル(Bor)がリヤク・マシャール(Riek Machar)前副大統領を支持する軍の反乱部隊に制圧された。南スーダン政府軍が19日、明らかにした。戦闘は現在も続いており、死傷者や家を追われた住民などに関する情報は入手できていないという。

 首都ジュバ(Juba)北方200キロに位置するボルは、東部ジョングレイ(Jonglei)州の州都で、独立から間もない南スーダンで情勢が不安定な地域の1つ。

 ジュバで15日深夜に同国部隊間で発生した戦闘について、サルバ・キール(Salva Kiir)大統領は、7月に解任されたマシャール前副大統領が仕組んだクーデターだと主張。これに対し現在逃走中のマシャール前副大統領は、戦闘を政敵排除の口実に利用しているとキール大統領を非難している。(c)AFP