【12月19日 AFP】中国の国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)は19日、中国政府が南極に4つ目と5つ目の観測基地を設置すると伝えた。4つ目の基地「泰山(Taishan)」は来年にも主要施設が完成する予定で、現在、作業員ら256人の遠征隊を乗せた砕氷船が南極に向かっているという。

 チャイナ・デーリーによると「泰山」は、夏季に「地質、氷河、地磁気、大気の研究」のため使用される。主要施設は「中国の灯籠のような形状」だという。

 また今回の遠征では、5つ目の観測基地設置に向けた候補地の視察も行うという。

 南極をめぐっては、米国やオーストラリア、フランスなどが2か所の巨大な海洋保護区を設ける計画を提案しているが、中国とロシアは11月、豪ホバート(Hobart)で開かれた「南極海洋生物資源保存委員会(Commission for the Conservation of Antarctic Marine Living ResourcesCCAMLR)」の年次会合で反対を表明し、計画の合意を阻止している。(c)AFP