【12月19日 AFP】国連のマーティン・ネシルキー(Martin Nesirky)報道官は18日、米ニューヨーク(New York)で報道陣に対し、南スーダンの暴力が拡大し、数百人が今週の戦闘で死亡したと述べた。スーダンから2011年に独立した同国が再び内戦に陥る恐れがある。

 ネシルキー報道官は、南スーダン赤十字からの報告として、対立する軍の部隊間の新たな衝突で少なくとも民間人19人が死亡したと語った。対立は首都ジュバ(Juba)郊外に広がっている。戦闘は同国ジョングレイ(Jonglei)州の州都ボル(Bor)で発生し、他の州でも緊張が高まっている。

 サルバ・キール(Salva Kiir)大統領は、7月に解任された政敵のリヤク・マシャール(Riek Machar)前副大統領によるクーデターの企てが流血の事態を招いていると非難した。

 キール大統領は18日、マシャール前副大統領と危機的な事態を収拾するため「話し合いの席につく」用意があると述べた。一方、マシャール前副大統領はいかなるクーデターの試みも否定している。

 マシャール氏は仏パリ(Paris)に本拠を置くウェブサイト「Sudan Tribune」に対し「キールはクーデターとされるものを利用してわれわれを排除しようとしている」と語った。戦闘勃発後に同氏が公に見解を示したのは初めて。キール大統領とマシャール前副大統領は異なる民族出身で、1983年から2005年のスーダン内戦では、別々の勢力として戦った。

■米大使館員など150人以上が出国

 米国務省によると米政府は18日、C130輸送機2機とチャーター機1機を使用して、米大使館の一部の職員とその家族、および第三国の国民の合わせて150人以上を南スーダンから出国させた。ある匿名の国防当局者は、国外退去を急いだのは空港で銃撃戦が起きるなど南スーダンの治安状況が悪化しているためだと語った。

 英国も一部の大使館職員が南スーダンから出国しつつあると発表した。(c)AFP/Waakhe Simon Wudu