【12月17日 AFP】シンガポールの地下鉄で16日、日本刀を持った「サムライ」のような衣装を着た男が改札を飛び越えて車内に乗り込み、駆けつけた警察官に武器所持の容疑で逮捕された。男には禁錮5年とむち打ち刑が言い渡される可能性がある。

 地下鉄運行会社SMRTによると、16日、日本刀を持った男が郊外の駅の改札を飛び越え、市中心部へ向かう地下鉄車両に乗り込んだ。警察当局によると、シンガポールでは武器所持の罪は禁錮最高5年と最低6回のむち打ちの刑罰が科されるという。逮捕された男の国籍や年齢については明らかにされていない。

 ソーシャルメディアに乗客が投稿した写真には、白いTシャツに日本のはかまを着用し、日本刀を所持した男の姿が写っていた。日刊紙ストレーツ・タイムズ(The Straits Times)によると、男の髪の毛は縮れた長髪で、ある乗客によると「上半身はロックミュージシャン、下半身はサムライ」だったという。

 米SNSフェイスブック(Facebook)やブログなどに投稿された写真には、抜き身の日本刀を構えた男を、警察官と乗客が遠巻きに取り囲む様子が写っていた。男は市役所前駅で降りたが、追跡していた警察官に取り押さえられたという。

 この騒動はオンラインですぐに話題となり、あるユーザーは「電車の中で自分のスペースを確保するのに良い方法かもしれないね」とコメントしていた。(c)AFP