マンデラ元大統領の遺体、ふるさとの村に到着 15日に埋葬式
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【12月15日 AFP】南アフリカのネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)元大統領の遺体が14日、同大統領が愛したふるさとの村、同国東部のクヌ(Qunu)に到着した。15日に伝統的な埋葬式が行われる。
南アフリカの人々は、とらわれの身から大統領になり、アパルトヘイト撤廃に道を開いたマンデラ元大統領に別れを告げる準備をしている。一方、同元大統領の友人で、ノーベル平和賞受賞者のデズモンド・ツツ(Desmond Tutu)元大主教は、広報担当者を通じて埋葬式に参列する意向を明らかにした。これに先立ってツツ元大主教は、埋葬式に招待されていないと発言し、波紋が広がっていた。
これまでにたびたび南アフリカ政府やマンデラ一族を公然と批判してきたツツ元大主教は14日朝、「家族による密葬」と発表されているのに押しかけるわけにはいかないと発言していた。
しかし、ツツ元大主教の広報担当者は14日夜、短い声明を発表し、同元大主教は長年の友人であるマンデラ氏の埋葬式に参列するため、15日早朝、クヌに向けて出発する予定だと明らかにした。予定を変更した理由は明らかにされていない。
葬儀は15日午前8時(日本時間同日午後3時)から2時間にわたって行われる。英国のチャールズ皇太子(Prince Charles)をはじめとする外国要人を含め約5000人が参列する予定。埋葬式はマンデラ家の希望によって私的に行われ、一般の人にも報道陣にも公開されない。儀式ではコサ族(Xhosa)の伝統に従い、マンデラ一族の男性たちによって、いけにえの動物がささげられる。(c)AFP/Jan HENNOP