【12月15日 AFP】ウクライナの首都キエフ(Kiev)で先月、親欧州連合(EU)派の野党の抗議デモを警察が強制排除したことの責任を問われ、キエフ市長と治安当局幹部が14日、解任された。

 EUとの関係を深める連合協定への署名を見送ったことで3週間にわたるデモを引き起こしたビクトル・ヤヌコビッチ(Viktor Yanukovych)大統領は、デモに参加した市民の「憲法で保障されている権利を侵害した」として、この2人を解任したと発表した。

 キエフの独立広場(Independence Square)では11月30日早朝、警棒を振り回す機動隊が外で寝泊まりしていたおよそ1000人のデモ隊を強制排除し、数十人の負傷者が出た。

 ビクトル・プションカ(Viktor Pshonka)検事総長が記者団に語ったところによると、解任されたのはオレクサンドル・ポポフ(Olexander Popov)市長とボロドゥーミル・シブコビッチ(Volodymyr Syvkovych)治安会議副議長で、デモ隊に「暴力を用いるよう」キエフ警察署長に圧力をかけた疑いで取り調べを受けているという。

 プションカ検事総長は、市長と治安会議副議長と警察署長を、権限を逸脱した容疑で自宅監禁処分にするよう検察が裁判所に求める方針であることを明らかにした。

 インタファクス・ウクライナ(Interfax Ukraine)通信によると、服役中の野党指導者ユリヤ・ティモシェンコ(Yulia Tymoshenko)前首相の政党「連合野党・祖国」のアルセニイ・ヤツェニュク(Arseniy Yatsenyuk)氏はキエフ市長らの解任について、「実力行使という罪を犯した者全員を罰するための最初の一歩にすぎない」と述べた。(c)AFP/Anna MALPAS, Oleksandr SAVOCHENKO