【12月15日 AFP】(写真追加)中国の無人月探査機「嫦娥3号(Chang'e-3)」に搭載された無人月面探査車「玉兎号(Jade Rabbit)」は15日午前4時35分(日本時間同5時35分)、月面に展開した。中国国営新華社(Xinhua)通信が同日未明に報じた。

 玉兎号は、30度までの傾斜を登坂し、時速200メートルで移動することができる。およそ3か月にわたって月面を探査し、天然資源を探す。

 嫦娥3号は14日午後9時(日本時間同10時)ごろ月面への着陸プロセスを開始し、その約12分後に月面の「虹の海(The Bay of Rainbows)」と呼ばれる平地に軟着陸していた。

 月面への軟着陸を成功させたのは1976年の旧ソビエト連邦以来。月面に探査車を送り込んだのは米国、旧ソ連に続いて中国が世界で3番目。中国の宇宙開発計画は大きな一歩を踏み出した。(c)AFP/Neil CONNOR