【12月13日 AFP】男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が世界ナンバーワンの選手を下した。しかしこれはテニスではなく、ポーカーの話だ。

 ナダルは12日にチェコのプラハ(Prague)で行われたポーカーのチャリティー大会で世界トッププレーヤーのダニエル・ネグラヌ(Daniel Negreanu、カナダ)らに勝利し、優勝を飾った。

 今季ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)からテニス世界ランク1位の座を奪還したナダルだが、昨年のけがで離脱を余儀なくされたことをきっかけにポーカーが好きになったという。

 しかしこれまではオンラインゲームでしかプレーしたことがなく、生の大会は今回が初めてだった。

「楽しかったよ。友達とプレーができていい体験になった。チャリティーのために役に立つこともできた」とナダルはゲームの後コメントした。

「明日になればまた朝9時からコートに出てテニスの練習に戻るんだけどね」

 ナダルはネグラヌの他にも元男子アルペンスキーのアルベルト・トンバ(Alberto Tomba)氏、元男子サッカーのロナウド(Ronaldo、ブラジル)氏やアンドリー・シェフチェンコ(Andriy Shevchenko、ウクライナ)氏、女子フィールドホッケーのファティマ・モレイラ·デ·メロ(Fatima Moreira de Melo、オランダ)とも対戦した。

「いまだにテニスに人生かけているよ。でもポーカーは楽しい。まだ初心者だけど、負けないように真剣だよ」とナダルは大会前に語っていた。

 ナダルにとって、ポーカーはテニスと同様「勝負」だという。

「感情をコントロールしなければいけないし、常に集中しなければいけない。自制心を保って、タイミングが訪れるまで辛抱しなければいけないんだ」

 ナダルは今季、選手生命をも脅かしたけがから復帰を果たし、全仏オープン(French Open 2013)と全米オープン(The US Open Tennis Championships 2013)を含む、合計10度のツアー優勝を果たした。そして世界ランク1位で2013年シーズンを終えた。(c)AFP