【12月10日 AFP】5日に死去した世界の自由の象徴、南アフリカのネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)元大統領の追悼式が10日、南アフリカのソウェト(Soweto)のスタジアムで、雨の降るなか執り行われた。追悼式には各国首脳や王室関係者の他、南アフリカ市民数万人が出席した。

 追悼式の会場となったのは2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)の決勝戦が開催されたスタジアム。世界中で尊敬を集めたマンデラ氏に最後の別れ告げるために、世界の指導者100人近くが出席した。

 10日正午(日本時間同日午後7時)、南アフリカ国歌の演奏とコーラスで追悼式は幕を開け、スタジアム全体が合唱した。

 約8万人の出席が見込まれていたが、未明から降り続く雨の中、開幕時に埋まったのはスタジアムの3分の2ほどで、会場に入りきらない人たちのために設営された3か所の巨大スクリーン付きのスタジアムは、どこもほぼ無人だった。

 5日の死去の際には国全体が悲しみに包まれたが、追悼式は、20世紀で最も偉大な政治家の1人だったマンデラ氏の思い出をたたえる前向きな雰囲気で行われた。(c)AFP/Susan NJANJI