【12月10日 AFP】小笠原諸島・西之島の沖合に火山活動によって新たに形成された島は、当面の間、存在し続ける見通しだと、科学者らが10日までに、述べた。浸食にも数年間は耐えられるという。

 東京都心から1000キロほど南で先月、海底火山の噴火により噴出した溶岩は、海面に達して冷却して固まり、小さな島を形成した。

 海上保安庁(Japan Coast Guard)は当時、島がすぐに消える可能性もあるので、島を国の地図に登録するには時期尚早だと述べていた。

 だが気象庁は10日までに、新島が当面は存在し続ける見通しだと発表した。

 気象庁当局者によると、火山活動が現在も継続中であるために新島が将来どうなるかは分からないが、新島は少なくとも数週間ほどは消えない見通しで、新たな火山の噴火で島が破壊されなければ数年間は消えない可能性があるという。

 新島は当初の3.5倍以上に拡大し、12月4日には0.056平方キロに達した。(c)AFP