【12月8日 AFP】観光ツアーで訪れた北朝鮮で1か月以上にわたって当局に拘束され、このほど解放された米国人のメリル・ニューマン(Merrill Newman)氏(85)が7日、米国に到着し、家族との再会を果たした。

 ニューマン氏は北京(Beijing)から航空機でサンフランシスコ(San Francisco)の空港に到着。飛行機から降りた後、ほっとした様子で短い声明を発表して帰国の喜びを語った。

 朝鮮戦争(Korean War)に従軍した経験があるニューマン氏は、妻と息子に寄り添われ、「帰国できてうれしい。疲れているが、今は家族と一緒にいられる。私たちを支えてくれた全ての人たちに感謝する」と述べた。

 観光ツアーで10月に平壌(Pyongyang)を訪れたニューマン氏は、同市を離れる直前に旅客機から降ろされ、拘束されていた。

 北朝鮮はニューマン氏が「心からの後悔」を示したとして、人道的見地から同氏を解放したとしている。国営朝鮮中央通信(Korean Central News AgencyKCNA)は、ニューマン氏の年齢と健康状態が解放に至った要因だと報じていた。同氏は心臓病を患っている。(c)AFP