【12月6日 AFP】世界銀行(World Bank)のジム・ヨン・キム(Jim Yong Kim)総裁は6日、都内で開催された保健政策に関する閣僚級会合で、開発途上国において貧困撲滅の鍵となるのは国民皆保険制度だとの認識を示した。

 キム総裁は日本の例に触れ「まだ世界で1人当たりのGDP(国内総生産)が高くはなかった時期(1961年)に国民皆保険制度を導入した。当時、世界の国々は、皆保険を成功させる経済的余裕は日本にはないと見ていた」と述べたうえで、世界銀行と第一線の経済開発専門家たちは、日本が経済発展を遂げた主な要因の1つは国民皆保険制度にあるとみていると語った。

 会合は、貧困国での経済発展と途上国での国民皆保険制度の普及をテーマに、途上国の政府閣僚らを招いて世銀と日本政府が主催した。(c)AFP