【12月5日 AFPBB News】試合:2013年11月30日 マインツ 1-3 ドルトムント

 日本人がヨーロッパのトップリーグにおいて、最前線のポジションを務めるのはラクじゃない。11月30日、マインツ対ドルトムントにおいて、174cmの岡崎慎司は、183cmのギリシア人と188cmのドイツ人に挟まれながらも、ガムシャラにボールに食らいついていた。

 岡崎は昨季まで所属していたシュツットガルトでは、左右のサイドでプレーすることが多かった。だが、今夏に加入したマインツでは、最前線のど真ん中、いわゆる1トップの位置で先発する機会が増えている。

 サイドでは比較的自由に前を向いてボールを受けられるのに対し、1トップは相手からのマークが厳しく、体がぶつかり合う場面が多い。それでも岡崎は接触プレーを恐れない剛胆さと、ボールが来る前に動き出す駆け引きのうまさ、そして一瞬たりとも休まない継続力によって、ヨーロッパの4大リーグで1トップを務めることに成功している。トーマス・クロート代理人が岡崎をマインツに推薦したのも、この突出した動き出しを評価したからだった。

 ドルトムント戦はノーゴールに終わり、1対3で負けたが、90分間ピッチに立ち続けた。

 今季、ここまで5得点。自身初となるドイツでの二桁得点は、もはやノルマだ。(c)AFPBB News/木崎伸也