【12月5日 AFP】米アリゾナ(Arizona)州エロイ(Eloy)で3日、集団スカイダイビング記録に挑戦するイベント中に、参加者2人が空中で衝突し死亡する事故が起きた。

 地元警察当局の4日の発表によると、約200人が参加した同イベントで死亡したのは、ドイツ人男性(51)と英国人男性(40)で、いずれも経験豊富なスカイダイバーだった。

 エロイの警察当局によると、目撃証言から、2人は上空60~90メートルで衝突したとみられる。その際、双方のパラシュートの傘の部分がつぶれてしまい、2人とも地面に墜落したという。ドイツ人男性は現場で死亡、英国人男性は搬送先の病院で死亡が確認された。

 ドイツ人男性はこれまで1700回以上のスカイダイビング経験があり、この半年間にも80回飛んでいた。一方、英国人男性も850回近い経験を持ち、過去半年では100回のダイビングをこなしていたという。

 この記録挑戦イベントでは他に1人が負傷しており、当初は3人が絡んだ事故と報道されたが、警察によると3人目のスカイダイバーのけがは空中衝突事故とは関係ないという。

 イベントを主催した「スカイダイブ・アリゾナ(Skydive Arizona)」の声明によれば、2人は「非常に経験豊富なスカイダイバー」で、今回の記録挑戦のため招待されて参加していた。イベントで使用した航空機や器具には何の問題もなく、天候も良かったという。イベントでは5番目のグループが上空から飛び降りた際に事故が起きたという。(c)AFP