【12月5日 AFP】英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)がまだ10代の王女の頃、王族には丈が短すぎるようにも思える衣装を着て膝上まで脚を見せている写真が、このほど公開された。英国伝統の「クリスマス・パントマイム」を英王室一家が楽しんでいる様子を写した1940年代のプライベート写真で、11日に競売に掛けられる。

 写真には、若き日のエリザベス王女(当時)や妹のマーガレット王女(Princess Margaret)が華やかな衣装やかつらで着飾り、「シンデレラ(Cinderella)」や「眠れる森の美女(Sleeping Beauty)」「アラジン(Aladdin)」などの演目をウィンザー城(Windsor Castle)内で披露する様子が写っている。写真の多くには2王女の署名も添えられている。

 撮影時期は1940年~1944年とみられ、競売主催者は「王女たちの成長が見て取れるうえ、戦時下のウィンザー城でこのような華やかなパントマイムが催されていたという背景からも印象的な写真」と説明している。

 このパントマイムは、ウィンザーのロイヤル・スクール(Royal School)の校長を当時務め、熱心なアマチュア役者でもあったヒューバート・タナー(Hubert Tannar)氏が主催したもの。写真はタナー氏の生徒の1人で、2011年に死去するまでエリザベス女王と終生親交を重ねたシリル・ウッズ(Cyril Woods)さんが所有していた。ウッズさんは亡くなる前に写真を友人に譲渡。今回、その友人たちの決断で競売に出されることになった。

 競売を主催する英南西部サイレンセスター(Cirencester)の競売会社ドミニク・ウィンター・オークショニアーズ(Dominic Winter Auctioneers)は、予想落札価格を1万6000ポンド(約270万円)以上と見積もっている。(c)AFP