【11月30日 AFP】中国空軍は29日、同国が主張する防空識別圏(ADIZ)内を飛行した日米の軍用機十数機を監視するため、戦闘機を緊急発進(スクランブル)させたと発表した。国営メディアが報じた。

 中国が23日に尖閣諸島(Senkaku Islands、中国名:釣魚島、Diaoyu Islands)を含む東シナ海(East China Sea)の空域に防空識別圏を設定して以来、この地域で緊張が高まっている。

 新華社(Xinhua)通信が中国空軍の申進科(Shen Jinke)報道官の話として伝えたところによると、防空識別圏を飛行する際にはあらかじめ飛行計画の提出を求めており、事前通告がない場合は何らかの「防衛緊急措置」を講じると警告しているにもかかわらず、日本と米国はそれを無視し続けているため、防衛識別圏に入った両国の航空機を「識別確認するため戦闘機数機を緊急発進させた」という。

 申報道官は、緊急発進した少なくとも2機の戦闘機を含む中国機が、米国の偵察機2機と、F15戦闘機1機を含む日本の10機を確認したとしている。

 これを受けて米国防総省のエリック・ブライン(Erik Brine)報道官は同日AFPに対し、「われわれは今後も当該空域で各同盟国と連携してこれまで通りの運用を行う」と述べ、詳細には触れなかったもののあくまでも通常の任務を継続する構えを示した。(c)AFP/Tom HANCOCK