【11月28日 AFP】2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の会場として建設が進められているブラジル・サンパウロ(Sao Paulo)のスタジアム「アレーナ・デ・サンパウロ(Arena de Sao Paulo)」の建設現場で27日、クレーンが倒れ、作業員2人が死亡し、別の作業員1人が負傷して病院に運ばれた。この事故により、W杯開幕までに会場準備が整わないのではとの懸念が再燃している。

 記者会見した現場の監督者によると、500トンの金属部品を屋根に載せるため持ち上げていたクレーンが倒れ、44歳と42歳の作業員2人が押しつぶされて死亡した。

 事故の原因は分かっていないが、現在調査が行われているという。同監督者は、全体の構造には損傷はないと強調している。多数の死者が出かねない大事故だったが、幸運にも大半の作業員は昼休みを取っていたため、大事を免れた。

 国際サッカー連盟(FIFA)は12月31日を会場準備の期限としているが、これに間に合わないのではとの懸念がかねて上がっていた。

 事故が起きたスタジアムでは、W杯の開幕戦の他、準決勝を含む5試合が行われる予定。(c)AFP/Gérard AZIAKOU