【11月27日 AFP】中国国防省は27日、同国が東シナ海(East China Sea)空域に設定した防空識別圏(ADIZ)内を飛行した米軍爆撃機を「監視していた」と発表した。だが直接的な行動で警告するのは避けたと主張した。

 中国は前週末、日中間で尖閣諸島(Senkaku Islands、中国名:釣魚島、Diaoyu Islands)をめぐる対立が続く中、同諸島を含む東シナ海の空域に一方的に防空識別圏を設定。さらに同圏内に進入する航空機は全て事前に飛行計画を提出するよう求めたが、米国や近隣諸国の反発を買った。

 だが26日、米軍のB52戦略爆撃機が中国政府への事前通告なしに同圏内を飛行。中国の強硬姿勢に対する米国政府の警告であることは明らかで、米国防総省(Pentagon)も中国が定めた規則に従わないと主張している。

 これに対し中国国防省の耿雁生(Geng Yansheng)報道官は「中国軍は(ADIZ圏内における米航空機の)全ての動きを監視し、適切なタイミングで米機の識別を行いその型を確認した」との声明を発表。「中国には同圏内の空域を効率的に統制する能力がある」と述べた。

 声明は事前通告なしの米軍機飛行に対し中国側が出した初めての公式な反応だが、遺憾や怒りなどの表現は用いておらず、事を荒立てたくないとの思惑が見える。(c)AFP/Carol HUANG