【11月26日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のカール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)社長が、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するリオネル・メッシ(Lionel Messi)の獲得を目指しているという噂を否定した。

 メッシがバイエルンに移籍し、かつてバルセロナで指揮をしていたジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督との師弟関係が復活するのではないかという噂は以前からドイツでささやかれていた。

 メッシの移籍金は2億5000万ユーロ(約343億円)に設定されているが、ルンメニゲ社長は独スカイ・スポーツ(Sky Sports)の取材に対し、「とてつもない金額だ。われわれがハビ・マルティネス(Javi Martinez)に使った金額より高い移籍金だ。その話に乗ることはできない」と語った。

「バルセロナのサンドロ・ロセール(Sandro Rosell)会長とは旧知の仲だが、彼が絶対にメッシを売ろうとしないことは知っている。メッシはFCバルセロナにおける聖人のようなものだ。メッシにとってもバルセロナに留まることがベストだと思う。あのチームは彼に完璧に適している」

 とはいえ、メッシの移籍金はバイエルンにとって支払えない額ではない。13日に行われた総会でバイエルンは、昨シーズンに過去最高となる4億3280万ユーロ(約578億円)の総売上高を記録したことを発表した。

 またバイエルンは昨シーズン、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2012-13)、ブンデスリーガ1部、ドイツカップ(German Cup 2012-13)それぞれで優勝し、ドイツで初めてトレブル(三冠)の快挙を成し遂げたチームとなった。

 しかしグアルディオラ監督でさえも、メッシはバルセロナに留まるべきだと考えているという。

「メッシを獲得したいかって?とんでもない!バルセロナこそが彼にとって最高の場所なんだ」

 バイエルンは23日に昨季のチャンピオンズリーグ決勝で対戦したボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)とのリーグ戦を3-0で制し、現在は勝ち点4差でリーグ首位に立っている。また、今季チャンピオンズリーグではすでに決勝トーナメント進出を決めている。(c)AFP